生物医学研究の究極のツール:Mathematicaで光学顕微鏡検査法を開発する
Cancer Research UK,光学顕微鏡検査部長,Daniel Zicha
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- 強力な可視化機能を使って,データや数学モデルを簡単に効率よく調べる
- ルールベース,オブジェクト指向,アルゴリズムのプログラミング原理を1つのプロトタイピングツールに統合
- 1つのコンテナに入った研究データ,科学的シミュレーション,タイプセットテキストをCDF(計算可能ドキュメント形式)ですぐに出版
チャレンジ
Daniel Zicha氏はCancer Research UKの光学顕微鏡検査部長として,光学顕微鏡検査法の開発の他,画像の処理および解析方法の応用についての共同研究にも携わっています.このような分野で進歩を遂げるためには,素早いプロトタイピング,定性分析,可視化機能をサポートする1つの環境を見付ける必要がありました.
解決策
Zicha氏は,Mathematicaを使うと開発が迅速になり,結果をインタラクティブに素早く検証したり可視化したりするのにも便利だということで,Mathematicaを生物医学研究の究極のツールだと言っています.
転移についての共同研究において,Zicha氏がMathematicaを使って細胞形態学を可視化し定性分析を行ったおかげで,チームは新しい転移抑制遺伝子を発見することができました.このプロジェクトでチームがMathematicaを使うことによって得た利点について,Zicha氏は「データをロード,チェック,解析して,最終的な結果を視覚的に提示することができ,それをそのまま出版することができます」と述べています.
MathematicaのCDF(計算可能ドキュメント形式)のリリースによって,Zicha氏の研究ワークフローはさらに簡単になっています.「静的な画像しか表示できないPDFでは,研究成果を提示するのにいろいろな制約があり非常に困難なのですが,CDFが瞬時にその制約をなくしてくれます」とZicha氏は述べています.
利点
ルールベース,オブジェクト指向,アルゴリズムのプログラミング原理を組み合せたMathematicaは,Zicha氏にとって最短時間で考えを検証することのできる方法です.また,CDFでインタラクティブな記事をオーサリングできる機能の他,パワフルな可視化およびダイナミック機能によって,Mathematicaはデータや数学モデルを調べ,成果を出版するのに非常に効率的なものとなっています.